ようこそ井口淳子研究室へ(NEW)

民族音楽学、音楽学研究者。近刊は「送別の餃子:中国都市と農村肖像画」jiguchi@daion.ac.jp

戦前と変わってないやん!

今週は絶不調に陥り、胃痛のため休講してしまいました。 4月のスタート時に学生の皆さんには申し訳ないです。 胃痛でも朝ドラを見てるんかい!と言われそうですが、NHK「虎に翼」もう目が離せませんね。 時代は1930年代、女性には参政権をはじめてとしてなん…

柳沢英輔さんの講演@みんぱく

今日は花見ではなく、万博公園へ。人山人海(レンシャンレンハイ)、もう人人人。そこを抜けると閑散とした国立民族学博物館。 柳沢英輔さんの講演を聴かせていただきました。ちなみに柳沢さんの単著第一号は私の「送別の餃子」と同じ灯光舎から刊行されてい…

100分de名著 フロイト「夢判断」

「100分de名著」は大好きな番組ですが、今回、立木(ついき)康介先生が出演されることを、テキストをお送りいただき初めて知りました。 立木先生との接点は意外なことに「上海」なのです。 関西日仏学館の歴史を調べておられる立木班と私たちの上海フランス…

四月二日、私的活動(ビール飲んだだけ)

昨日は新学期の諸々の公的活動が始動する1日でした。 諸々公的部分ははしょって、私的活動(いや、ビール飲んだだけ)の方をメモっておきます。 午後、仕事を終えて正門を出る。そこでいつもの守衛さん、お名前がサクラさんに出会う。「サクラさーん、桜の…

この2ヶ月、長かった

1月末に大怪我をして手術と入院に至った我が息子。 その後、在宅療養とリハビリを経て、再度の手術も終え、今日、3月27日に職場復帰しました。 この2ヶ月、本人の辛さは想像に余りあるのですが、家族も試練の日々でした。 朝、昼、夕と三度の食事を作り、…

<音楽史のエッセンス>映像教材13本公開しました

3年間の科研費研究、この3月で終了です。 にわかにスピードアップした映像編集作業、昨日から5本を公開いたしました! ぜひご覧いただければと思います。ルネサンスからロマン派にかけての鍵盤音楽作品です。(演奏はチェンバロ:京谷政樹さん、ピアノ:水…

ラヴェルに乾杯、プロデューサーに乾杯!神戸室内管弦楽団

ラヴェルに乾杯!柿塚拓真さんの10年 昨日は神戸文化ホールの「ラヴェルに乾杯!」に出かけました。神戸室内管弦楽団の定期演奏会であり、同弦楽団のマネージャー、柿塚拓真さんの神戸における仕事納めとなる公演。 ラヴェルがタイトルになっている通り、フ…

順調です!何が?

知り合いの編集者さんから、「ところで〇〇の方は順調ですか?」と尋ねられ、「順調です!」と答えたものの、全然、順調なんかじゃない。 一番困っているのが右足が動かなくなったこと。もちろん激痛を我慢してゆっくり歩くならなんとか動けるのですが、あま…

学部の学生は学問に興味津々

昨日(2月20日)は音楽学研究室への進学を考える学生との初茶話会でした。学生たちからの質問が相次ぎあっという間の2時間でした。学生はかつて音楽学が学部にあったことを知りません。なぜなくなってしまったのですか。こういう勉強が今の自分たちに必要だ…

プロコフィエフの日記ほか

授業が終わった後の成績評価、シラバス、各種業務の合間に読んだ本の中でお勧めしたい本を二冊。 プロコフィエフ短編集 子ども向けの本かと思いきや、後半に収められた作曲家の日記が格別におもしろい!(小説、幻想小説?は全くおもしろくないです)ロシア…

世界のしょうない音楽祭 しょうないがshow nightになった日

昨日、24分時間を超過して、「世界のしょうない音楽祭」終幕しました。 会場にはこの「世界のしょうない」を一人で考案し、実施し、育てた柿塚拓真さんがいらしていました。 彼から10年前、一本の電話がかかってきて、サラリと野村さんを中心にセンチュリー…

凹んだ。

ブログも含めてSNSは凹んだ時に読むのもしんどいですし、凹み記事を書くのはどうかと思うのですが、何かのご参考になれば。 1週間前に愚息が骨折し、一度目の手術が無事終わりました。二箇所の骨折なので入院二ヶ月と計3回の手術が必要とドクターから説明…

かあちゃん

私のような活動範囲が狭い人間にもいくつかの顔がある。 一つは教師、もう一つは研究者、そして三つ目がかあちゃん。 自宅を一歩外に出るとかあちゃんは封印して独身のような顔をしているつもりだが、帰宅するとたちまちかあちゃんなのだ。 先週土曜日、「ど…

服部良一とシンフォニック・ジャズ

服部良一は三度、上海に渡っています。 一度目は1938年、二度目は1941年、三度目が1944年から戦後の引き揚げまで。 NHKの朝の連続ドラマで1945年6月の「夜来香ラプソディー」の李香蘭リサイタルのシーンが放映されましたが、このリサイタル、実は、工部局オ…

2024年、ただ祈るだけ

大晦日に実家で寝込んでしまい、そのまま元旦へ。 午後4時過ぎにグラグラ揺れ始め、長く長く揺れていました。 震度は2くらいだったかな。 阪神大震災の時をちらっと思い出しましたが、もちろんあの時は実家が倒壊すると思った揺れだったので、比較にはなり…

寧波の友人、我が家に一泊旅行

帰省シーズン突入です。 私は昨日、瀬戸内海沿いの実家に帰省しました。 今回は寧波大学から一年間、研究員として来日している王さんと一緒に帰省するという珍しい帰り方。 まず駅に到着し、向かったのは築140年の旧永尾金物店です。今は屋号の鍛冶六として…

主のかくも長き不在

主とか主人ということばは使わない主義ですが、我が家から父とか夫と呼ばれるお方が去ってから八年がすぎました。 あまりにさっと軽やかに消え去ったので、ぼんやりしている私は数ヶ月、実感がなかったくらいです。そもそもそんなに存在感があるタイプではな…

よく働いた、と自分で自分を褒めるしかない

昨日、郵便局に出かけたところ、年賀状のサンプルが貼り出してあり、「そうか、もう12月も後半なんだ!」と気づいたような状況です。 12月に入ってから、ぐずぐずと風邪をこじらせ、よくなっては、3コマ連続授業プラス会議の日があって、風邪をぶり返すとい…

亀山郁夫氏の講演会・文学と音楽、共感力と謙虚であること

昨日はぐっと冷え込んだ北海道。ここ白老町も夜はマイナス4度くらい、気温よりも風の強さが突き刺さる。 朝、家人が「今夜はコミセンで亀山郁夫さんの講演会があるよ」と言ったので、調べてみると、本当に亀山氏が「人生 百年の教養」という講演をされると…

逃避行

木曜日の授業を終え、いつもなら阪急庄内駅から十三方面に出るところを、逆向きの蛍池へ。 電車を降りて、モノレールまでの通路にあった大型商店に入り、冬物の衣類を買い込み、伊丹空港へ。 カバンの中には授業で使ったパソコンと数冊の本。 夕方6時半には…

30年の時をこえて再び‥

こういうことも起こるものですね。 発端は、遡ることおよそ30年前のことです。 結婚した翌年に家人が大阪大学の言語文化研究科に異動しました。 1991年春、新任教員の歓迎会(ロシア語と中国語の合同パーティー)に私も末席に連なって以来、一度もお会いする…

餃子宴

順序が逆ですが、10月8日に賑やかな一行が来宅。 阪大で学会大会があり、北海道大学からそのためにやってきた助手の熊征さん(今年3月に北大の連環画展示をスタッフとして切り盛りされ、私も案内をしていただいた)を我が家にお誘いしたところ、同行していた…

ある母娘の来宅

先週、金曜日に寧波大学から一年の予定で阪大音楽学研究室に在籍される王金旋さんとお母様が来宅されました。 王さんは数年前に大阪音大に一年研究員として在籍され、その時のことは拙著「送別の餃子」に。 大阪にやってきてまもなく「想家(シャンジャー)…

中秋の名月、20数年ぶりに友と語らう

20年以上会っていない友から「今日は中秋の名月だから、夕飯後に散歩がてらお宅に会いに行くわ」と連絡あり。 彼女の家は駅前で私のところは山の上、急な坂道を汗をかきつつ登ってきてくれた。 長く会っていなくても遠慮や緊張があるわけではなく、リビング…

続きました!世界のしょうない音楽ワークショップの10年

世界のしょうない音楽ワークショップの10年 2014年12月12日、豊中市庄内に誕生! 第一回の<世界のしょうない音楽ワークショップ>(略して<世界のしょうない>)は2014年12月に「哲学カフェ×オーケストラ」という名称で始まりました。 阪急庄内駅前ビルに…

マイクロアグレッション、アイヌ民族の場合

アイヌの若者がウポポイ で働く中でマイクロアグレッション(micro agression)にさらされ、心身に影響が出ている、ということは新聞報道などで知っていましたが、昨日は当事者の若い人たちが登壇するシンポジウム「ウポポイ 3周年記念を迎えて 共生の道をい…

オホーツクの夏

25日から3日間、オホーツク沿岸を駆け足で回ってきました。 まずは新千歳空港から女満別空港(網走近く)へ、およそ一時間の快適なフライトで無事、到着。レンタカーを借りてグングン北上します。右手にオホーツク海、左は広々とした緑の大地、まっすぐな道…

記録的な蒸し暑さゆえの脱走

昨日、8月23日は北海道が大阪並みに高温、多湿になったことで白老の借家は朝からぐんぐん暑くなり、冷房、扇風機がない状態では11時が限界でした。 そこで、水筒にお茶、財布とタオルをリュックに入れ、家を脱走、自転車で目指すは駅前のホステル、hakuです…

ポロトコタンの夜

昨日は「ポロトコタンの夜」へ。 ここ白老も日中が暑すぎて、家の中で汗だくで過ごしているので、夕刻が待ち遠しいのです。 昨日はあまりに歯が痛くて歯科医院に駆け込み、麻酔や治療でかなりくたびれていましたが、夏の間にわずか3回という野外公演なので…

声が小さな中国人

私が今、身を寄せているところ(単身赴任の家族の借家)は白老町という胆振郡(といっても関西人には??)の海辺の街ですが、なにせ暑い、湿度が高い。そして家には扇風機もクーラーもない、となると、首に保冷剤を巻きつけ、日中はどこぞのカフェにでも逃…