ようこそ井口淳子研究室へ(NEW)

民族音楽学、音楽学研究者。近刊は「送別の餃子:中国都市と農村肖像画」jiguchi@daion.ac.jp

30年の時をこえて再び‥

こういうことも起こるものですね。

発端は、遡ることおよそ30年前のことです。

結婚した翌年に家人が大阪大学の言語文化研究科に異動しました。
1991年春、新任教員の歓迎会(ロシア語と中国語の合同パーティー)に私も末席に連なって以来、一度もお会いすることもなかった藤本和貴夫先生、深澤一幸先生と30年を経て東梅田で再会したのです!(一度っきりで交流が途絶えたのはその後、北京に一年滞在し、北京から戻ると家人が阪大からさらに異動したからでした)
なぜ再会できたかといいますと、今年6月に登壇したシンポジウム「近代日本の洋楽受容とロシア」に、阪大のロシア研究者、ヨコタ村上孝之氏が参加してくださり、昔の同僚の奥さん(つまり私)が今、上海研究でロシアと繋がっている、と気づいてくださったことがきっかけでした。
慌ただしく毎日バタバタと過ごしていますが、こうして奇跡のような再会もあり得るのですね。
 
この写真の中の娘は1991年にはまだ誕生していませんでした。
娘曰く「後でググったらすごい先生ばかりだった!調べてから行けばよかった」
そうなんです。この夜、集まったメンバーは著書や翻訳書で知るひとぞ知る研究者揃い。
東梅田の夜以来、互いの著書の交換も始まり、深澤先生からはありがたいご指摘を数多く受けることができました。正確、厳密は守っているつもりでも、一冊の本の中に盲点のような箇所が出てきます。
それを指摘してくださる先輩、友人がいるということは本当にありがたいことです。