先週、金曜日に寧波大学から一年の予定で阪大音楽学研究室に在籍される王金旋さんとお母様が来宅されました。
王さんは数年前に大阪音大に一年研究員として在籍され、その時のことは拙著「送別の餃子」に。
大阪にやってきてまもなく「想家(シャンジャー)」=ホームシックにかかり、一度、寧波に戻った彼女、今回は一年間、帰国はできない厳しい規則だそうで、お母様が一緒なのも一年家族と離れる娘を心配してのことかなと思います。
さて、彼女がわざわざ山の上の不便な我が家に来てくださったのには訳があります。寧波で大量の漢方薬を調合してそれを持参してくれたのです。私の不眠症やその他の健康問題は内科などの薬では改善せず、そのことを彼女に漏らしたところ、漢方がよいと12種類を調合した特別オーダーの煎じ薬を買って来てくれたというわけなのです。
彼女が漢方を土鍋で煎じている間に、黒龍江出身のお母様が水餃子を手作りしてくださいました。
まずテーブルにラップを張り、小麦粉にぬるま湯を混ぜ、皮作りから始まります。豚肉と野菜、卵も使った東北風味の餡ができると母娘が手早く包み、グラグラのお鍋に放り込みます。
茹で上がった水餃子はまさに中国の味!
あまりに美味しいので、子どもたちも「お箸が止まらない〜」と記録的な数を完食しました。
それから毎日、煎じ薬を飲んでいます。
後日譚
そして土鍋で煎じた漢方薬を飲み続けて4日目の朝、なんと嗅覚が戻りました!中国医の診断「それは耳鼻咽喉の問題ではなく、神経の問題だ」という診立ては正解だったようです!