ようこそ井口淳子研究室へ(NEW)

民族音楽学、音楽学研究者。近刊は「送別の餃子:中国都市と農村肖像画」jiguchi@daion.ac.jp

ポロトコタンの夜

昨日は「ポロトコタンの夜」へ。

ここ白老も日中が暑すぎて、家の中で汗だくで過ごしているので、夕刻が待ち遠しいのです。

昨日はあまりに歯が痛くて歯科医院に駆け込み、麻酔や治療でかなりくたびれていましたが、夏の間にわずか3回という野外公演なので、自転車で出かけました。

まずロケーションが最高すぎます。ポロト湖を背景に野外ステージが設けられ、篝火が焚かれています。

ステージの真ん中には炉が作られ、チセ(伝統家屋)の中のように火がおこされています。

最初のカムイへの祈りに始まり、カムイユカラや歌、踊り、ムックリイヨマンテリムセ(熊送りの舞踊)に至るまで、何度か見たはずなのに、野外の風と刻々と変化する湖面や環境音の中での小一時間はまさに至福の時でした。

「やっぱり野外が好きだなあ」と思うのは、交流センターでの公演はどこかよそよそしく、人工的な印象が拭えないのに、野外に出るだけで、あたかもはじめからそこにあったかのような自然体の芸能に感じられるからです。

しかもこの日は先着100名に鮭の干物が配られ、アイヌのお茶もという手厚いサービス。

外国人も多く、皆さん鮭を噛みながら芸能を楽しみ、最後はヤイサマで観客も一緒に輪になって踊りました。

 

このところ、疲れなのか咳が止まらず、歯科の次は内科にお世話になることになりそうです。

 

そして今日からお盆。実家では長いお経と朝夕のお供えの膳を整える3日間です。

離れていても亡き祖父母や父の在りし日の思い出に胸がいっぱいになるのは毎年のこと‥。

 

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