ようこそ井口淳子研究室へ(NEW)

民族音楽学、音楽学研究者。近刊は「送別の餃子:中国都市と農村肖像画」jiguchi@daion.ac.jp

ただいま!ポロト湖

新学期を目前にして、北海道にやってきました。

第一の理由は単身赴任中の家族の体調不良、低体温症になってから一度も手伝いにも行けず、ずっと気がかりだったのが、ようやく本人の顔を見て安堵しました。

 

そして、早朝のポロト湖、はるか向こうには樽前山


神々しく雪山です。

何度見ても、この風景には圧倒されます。

 

そして、今年3月に北大文学研究科の特任教授も退任される、武田雅哉先生とそのお仲間達とも再会できました。退任という節目に、ステキな武田・連環画コレクション展示も文学研究科のロビーで開催されていました。

 

その展示制作の代表的なスタッフ、博士院生の熊征(シュン・チェン)さんとすっかり意気投合しました。というのも彼女は中国は江西省の出身でその桃源郷のような村で、双子として誕生、お母さんは弟を祖母に託し、彼女を、なんとご近所さんに3年間預けられたのです。もちろんそのお家が育児に適していることをしっかり見極めた上での選択だったそうです。日本ではありえないことですが、中国ではムラが大きな家族のようでもあり、十分にありえる話です。

 

展示コーナーでひとしきり話し込み、名残惜しくも白老へ。

 

白老では国立アイヌ民族博物館で早速、特別展示を。阿寒のアイヌをテーマにした特別展示は実際に阿寒湖に出かけた時に出会った人たちを思い出させてくれました。デボさんと愛犬、西田香代子さんの刺繍、その地、阿寒湖や弟子屈湖での奇跡のような風景。

 

北海道の魅力に気づかないまま、関西サイコーと思っていたかもしれない私がこれほどまでに魅了される、きっとまだまだ未体験ゾーンがたくさんありそうです。

 

ポロト湖、向こうには雪の樽前山

 

北大文学研究科・連環画展示(展示担当の熊征さんとともに)