ようこそ井口淳子研究室へ(NEW)

民族音楽学、音楽学研究者。近刊は「送別の餃子:中国都市と農村肖像画」jiguchi@daion.ac.jp

プラハは遠い

プラハに出かけた家人、案の定、大変な目にあった。

まず、羽田からの出発時間が大幅に遅れ、トランジットのイスタンブール空港で乗り換え便に間に合わなかった。

そこで、イスタンブールで一泊し、翌日3時の飛行機に乗ることに。

昨日午後、ようやくプラハに着いたと連絡があった。丸二日の旅だった。

プラハではなんでも大きな会議があるそうで、世界中から博物館関係者が集まっているそう。

そして、期間中にドン・ジョヴァンニがあの初演の劇場で上演される!

チケットは入手できていないようだけれど、天井桟敷でも初演空間を体験したいだろうなあ。

私はプラハには2003年の夏に一度だけ、個人研究者の自宅コレクション(中国の語り物刊本)を見るために訪問した。まるで時間が止まったかのような建物と石畳、長い地下鉄の通路や、ソヴィエト式のコインロッカー、ローカルなお店で食した伝統料理や濃いビールなど、すばらしい街だったなあと思い出す。帰りは鉄道でエルベ川沿いにベルリンまで北上したのだけれど、国境でアナウンスがチェコ語からドイツ語に変わり、車掌も交代したのが印象的だった。

それにしても、コロナ以前は毎年のように海外に出かけていたのが、あまりに長く渡航していないので、冒頭のようなトランジットでひどい目にあうと、そこで体力が尽きて引き返してしまうかもしれない。

さて、今度の海外はいつ、どこへ?

行き先はフランスのブルジュ、来年中には実現させたい。でも行ける気が全くしない。